騙されやすい人【14の特徴】騙されないために聞く力と自分で調べる力を磨く

騙されやすい人の特徴

欺に対し「自分は絶対騙されない」とは多くの人がもつ認識ですね。

それにもかかわらず、消費者被害がなくならないのはなぜでしょうか。

高齢者に限らず、詐欺師は巧みに人の心理を読むことで目的を達成しようとします。騙されないためには、人の購買行動にある心理状況を知っておくことが大切。

震災や感染症拡大などがもたらす社会的不安は、人々がいっそう騙されやすい状況になります。

どんなときも騙されないコツをお伝えしていきますので、参考にしてください。

騙されやすい人の特徴14

騙されやすい人の特徴を知ると、人の意外な「心理」がみえてきます。

「自分は騙されない」という思いとは裏腹に、実際に騙されてしまう人の心理とはどういったものでしょうか。14の特徴をみていきましょう。

自分は騙されないと思い込んでいる

1.自分は騙されないと考える人

「自分は騙されない」と思い込んでいる人ほど、実は騙されやすいです。

詐欺に1番かかりやすい人とはどういった性質の人でしょうか。おどろくなかれ、詐欺にかかりやすいのは「詐欺師」なのです。

「先のことは考えず、とりあえず今の問題を手っ取り早く解決したい」と思う心理は、騙す側と騙される側の双方に共通のもの。詐欺をおこなう主旋律ともいうべき心理にほかなりません。

手っ取り早く問題を解決する手段として、まず思い浮かぶのが「お金」。

騙す側の「お金さえもらえれば」と、騙される側の「お金さえ払えば」という心理状況はともに「楽をして現状からのがれたい」合意ともいえます。

目先のメリットのみに注視し、後先のデメリットは考えません。

なにかと話題となる「振り込め詐欺」が、なくならない理由はここにあるのです。とくに高齢者は物事に対処するエネルギーに限りがあることも一因。

人は、普段思っていることとはかけ離れた行動をとってしまう場合がある。このように認識しておくべきでしょう。

 

自分の誤りを認めたくない

自分の誤りを認めないのは、「自信がない」の裏がえし。気持ちに余裕がなく、自分のことしか考えられない心理状況といえます。

それを逆手にとって騙そうとしたり、裏切ろうとしたりする人の心に気づかないため、容易に騙されてしまうのです。

たとえば「冗談が通じない」といわれる人は、騙されやすい人。冗談での「笑い」とは、笑わせようとする相手の微妙な心情にふれる機会にもなります。

その心の動きには鈍感で、言葉の行間を読むことなく生真面目にとらえてしまう人は、かえって騙されやすい性格といえるのです。

 

他力本願で自分で物事を解決しない

自分で物事に対処したり解決することを避けている人。「人まかせ」にしたりすることなど、他人の力に頼っている人は騙されやすいといえます。

他人に判断をゆだねてしまうため、最終的には騙されてしまうのです。

場合によっては、難をのがれることもあるかもしれません。しかし、悪意につけこまれる要素は多分にあるといえます。

判断をゆだねるなら、親や信頼できる人に限定しておくのが重要。

一方、スポーツなどをつうじてチームワークを学んでいる人は、「自分たちが勝利するにはどうするか」という主体的な思考が育ちます。だから、騙されにくいといえるでしょう。

 

情弱(情報弱者)いわゆる「世間知らず」

5.押しに弱く断れない人

もっている情報が少ない、いわゆる「世間知らず」な人も騙されやすいといえるでしょう。とくに経験だけに頼りがちな高齢者にとっては弱点

もっといえば多様な情報を処理できず、「なにが正しく、なにが間違っているのか」判断できなくなっている人もここに該当します。

あなたを騙そうとしている人は、それなりに法律の網をかいくぐって生きている人です。防御するには、みずからも最低限の知識・情報を備えておくことが必要。

日頃から情報のアンテナをたてて、「怪しいな」と自分で感じることが重要です。

 

押しに弱く断れない

「相手の心を傷つけまい」日本人の多くがもつ良心ですよね。ただし、人に頼まれると断れないという両刃でもあるため、「No」といえず相手のペースのまま騙されてしまうケースも多いことでしょう。

「押し売り」など、はじめ少額でも徐々に値があがっていっても、相手のペースのまま乗せられてしまうこともあるかもしれません。

グローバル化の今日、欧米諸国では美徳とされる、はっきりとした自己主張・決断力を身につけておくことは、ひとつの社会的スキルといえるでしょう。

 

権威性に弱い

職種や企業においてブランドに価値をおく人は、騙されやすいともいえます。

世間一般で「一流」といわれる職業や会社名だけで権威性をとらえ、「きっとまちがいない」と考えるのは少々危険。

騙す人はブランド意識を巧妙について、相手の信用を得ようとするからです。偽物商品をつかまされるのはこの心理からですよね。

ブランド志向は、安易な妄信(バイアス)をもたらすことがあります。

 

限定○○に弱く損得勘定でとらえやすい

7.限定○○に弱い人

「限定モノ」「お買い得感」は、購買の心理に大きな影響をもたらします。騙しの温床ともなります。

物事を損得勘定でとらえやすい人は要注意。

得られたはずの「お得」を逃してしまうことは「損」と考えてしまう心理状況ですね。一時的に冷静さを失い、実行するもあとになって「騙された」と気づくのです。

最近は、SNSを中心に「現金プレゼント」なる企画が話題に。「いまなら100万円を50名様にあげちゃいます」などを期間限定の企画として、誰でもアクセスできる書き込みが多くみられますね。

誘導されるまま逆にお金を騙しとられることも。「限定企画」に飛びつく人の心理を巧みについたものです。

 

占いやパワースポットなどスピリチュアルなことが好き

8.占いやパワースポットなどスピリチュアルなことが好き

スピリチュアルに依存し、運勢占いにて自分の人生すべてが決定されると思い込んでしまう人も、騙されやすいといえます。

迷いのなかにいる人は、占いやカウンセリングなどで得られた知識を判断材料にすることがありますね。

とてもよいことなのですが、過度にのめり込むと逆に自分自身を見失ってしまうこともあります。マインドコントロールされやすい心理状況です。

人生を切り開くのはあなたです。占いやヒーリング・パワースポットなどは、あくまで「楽しむ」ことが大切。

運勢にすがりついたり、気にしすぎてプレッシャーになっていないか自分の心に問うてみるのもよいでしょう。

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見栄っ張りで承認欲求が強い

9.見栄っ張りな人

見栄っ張り≒世間からの賞賛を得たいという承認欲求。

他人よりも優位な立場をたもちたいという人、我を張る、見栄を張る人の心理はここにあります。

「高級」とされる価値観への執着は、詐欺師にとってつけこむスキが大いにあるといえます。

いい顔をしたい・メンツをたもちたいがため、引くに引けなくなる状況。程度の差はあれ、誰しもが経験するところではないでしょうか。

いき過ぎた自慢・見栄は、自分でコントロールできない状況をつくってしまうこともあるのです。

 

八方美人で人間関係に波風をたてたくない

周囲によい人と思われたいがためとる態度、八方美人といわれる人がいますね。

人間関係に波風をたてたくないがゆえ、八方美人はあらゆる人の意見をくみ取ります。しかし、騙されやすい性格ともいえます。

八方美人は短所ととらえられがち。あらゆる人にやさしいという側面を考えれば、決して悪いことではありません。

日頃から相手の話を聞くだけでなく、自分の意見も添えることを心掛けてみるとよいでしょう。 やさしさにつけこんで騙す人を見分けられます。

 

自分の意見がなく、すべてを人まかせにする

11.自分の意見がない人

誰かの意見をすぐに信じてしまい、すべてをまかせてしまう人。騙されやすい人の典型となります。

難しい話と考えることで思考停止してしまうため、どうしても他人の意見を鵜のみにしてしまいがち。

実はこのような自分の思考に自信がもてない人。発達過程においてなんらかのブレーキがかかってしまっている人が多くなっている現代社会。騙されて「引きこもり」状態となってしまうことも。

いちど騙されたとしても、あなたの人格が否定されたわけではないです。

再び自分で立ち上がれる仕組みが、社会にも求められています。

 

さみしがり屋で不安定な心理状態

心身が弱っていたり、孤独のさなかにいたりする人は出口を求めます。なんでもいいからすがりたくなる「さみしがり屋の精神状態」のときほど、騙されやすくなることも。

さみしく不安定な心理のもとでは、普段しないような購買行動にでる場合があります。収支に見合わないとわかっていても消費行動をやめられなくなるのが「買い物依存」ですね。

「なんでこんなにたくさん買ってしまったのか」と強い後悔にさいなまれます。

たいへん苦しい状況かもしれません。しかし、客観的に自分をみつめてみる必要があります。「私は大丈夫だ」と、繰り返し自分の意識に言い聞かせてみましょう。

 

マジメでお人よし

「人の役に立ちたい」という思いが生きがいとなっている人は、気をつけてください。それは、まず自分を大切にすること。

マジメな人が騙される対象となることが多いからこそ、決して無防備であってはならないといえます。

あなたは清廉潔白ですか? この質問に迷わず「はい」と答える人は、少し気をつけなければいけません。あくまで清廉潔白を評価するのは他人です。

「自分は正しい」との思い込みは、騙されるだけではありません。はからずとも自分が「騙す側」になってしまうことすらあると考えましょう。

「自分もほかの誰かを騙してしまうかも」と考え、不完全な自分を受け入れること。騙し騙されにくくなるコツです。

 

バンドワゴン効果

14.バンドワゴン効果

お店の前の行列は、「流行っている」象徴ととらえられますよね。

バンドワゴン効果とは、お店に並んでいる行列をみて、「みんなが選択している」という信用をもってとりあえず並んでしまうような心理効果。ひとまず自分の思考や判断は脇においてあります。

バンドワゴン効果とは、ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者をさらに増大させる効果。

「バンドワゴン」とは行列先頭にいる楽隊車であり、「バンドワゴンに乗る」とは時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗るという意味である。

経済学・政治学・社会学などでつかわれる。

引用:Wikipedia

購買行動に大きく作用する効果であり、人々の不安感が重なることでさらに増大します。消費は不安の解消行動でもあるため、「相乗りしとけば間違いない」という思考停止もおこるのです。

不安解消のため日用品を買い占める

不安解消のため日用品を買い占める

社会的不安があるとき、とくに日用品がスーパーの棚からなくなる現象がみられます。

人は自分がコントロールできない状況におかれると、不安を解消するために自分がコントロールできる行為におよびます。

日用品や消耗品の購入は、「自分がコントロール」できる行為。いわゆる「爆買い」をすることで安心感を得ようとするのです。

情勢とは直接の関連がないにもかかわらず、「トイレットペーパー」「マスク」「米袋」など、一気になくなる現象をみなさんも実感されたことでしょう。

他人の行為に乗っかるという面では、バンドワゴン効果による集団心理ともいえます。

 

フォローするとカモられる?

SNSではフォロワー数が、信用の目安となりえます。「楽して稼げます」といった副業サイトなどが乱立していますね。

「これだけフォロワーがいるし、友達もフォローしているし」と気軽にフォローします。フォローするのもバンドワゴン効果。

すべてが悪徳とはいえませんが、フォローするメディアの管理者に詐欺の意図があれば、フォロワーは「カモ」となります。別のサイトに誘導されてお金を騙しとられるケースも。

指先の操作ひとつで、あなたの個人情報がもっていかれる危険性を認識しましょう。

 

騙されない人になるために

騙されない人になるために

普段から自分自身が余裕をもつことが大切。自分を肯定し、自己評価を高くたもつことで自分を満たしていきましょう。

おだてられたり、ほめられたりとあなたの自尊心をくすぐるような誘い文句には、冷静な判断ができるようになります。

自尊心は、あくまであなた自身がもつ肯定的な自己イメージ。他人からいわれるものではないのです。

騙されやすい人の心理を知っておく

すでにご紹介した「バンドワゴン効果」という心理学を詐欺師はたくみに利用します。騙されやすい人は心理学を学んでおくとよいでしょう。

そうすれば、詐欺師がおこなう霊感商法以外の詐欺にも対応できるでしょう。

たとえば、通販番組で「なんとなく欲しくなる」というのも購買心理学を使用しています。

また気弱な性格の人は、購入の決定権を自分以外の人にしておきましょう。(親や信頼できる人)

気弱な性格だと断りたくても断れない人が多いです。

だから、心理学を学ぶことと、購入の決定権は信頼できる人にしておくのが大切です。

 

情報が正しいか自分でも調べる

情報を正しく判断するのに大切なのが、自分のおかれた状況を理解すること。そうしないと「危ない橋を危ない」と認識することすらできないことに。

騙されやすいときとは、一貫して他人の意見に同調していたり、自分の思考が止まっていたりするときでしたね。

そのうえでしっかりと自分の頭で考え、調べることはとても大切なことです。

自分を客観的にみて、いま現在の欲求に耳を傾けてみましょう。

 

他人の意見も参考にする

多くの意見をとりいれ、シェアして視野をひろげましょう。

肯定と否定の意見がセットになったとき、はじめて自分を客観的にみられるのです。

あえて自己否定をしてみましょう。正反対の意見を脳内でとなえてみることで、自分の心がどう反応するか点検してみること。

ほんとうに自分が望んでいることを見つけられれば、自分自身の意識にイメージを込めて叶えていけばよいのでしょう。

他人の承認や他人から騙されるといったこととは、無縁の自分をつくることが可能です。

 

人を信じすぎない

人を信じすぎない

人は顔のイメージ「見た目」で判断するといわれます。騙されやすい人ほど見た目で判断しています。実際は顔のイメージと能力や思考とは相関していません。

「いい人そう」という先入観や、「善人は目をみればわかる」といった直感は、一理あるかもしれませんが根拠はありません。

にわかに商談におうじてしまったり、商品を買ったりしてしまうのはまだ早いです。

「人をみる」にはその人と関わりのある周囲をチェックしてみる。継続した人間関係をたもてているかが、その人の信用ともいえるからです。

人のおこなっている行為は、絶対正しいとはいえません。

「みんな買っているから私も買う」という同調も、ただ不安感からくる集団心理なのかどうかはしっかりと認識すべきです。

周囲に流されて、やみくもに日用品を買いあさってしまう。これは実用というよりは、不安の解消行動でもあることを理解しましょう。

まとめ

  1. 自分は騙されないと思い込んでいる
  2. 自分の誤りを認めたくない
  3. 他力本願で自分で物事を解決しない
  4. 情弱(情報弱者)いわゆる「世間知らず」
  5. 押しに弱く断れない
  6. 権威性に弱い
  7. 限定○○に弱く損得勘定でとらえやすい
  8. 占いやパワースポットなどスピリチュアルなことが好き
  9. 見栄っ張りで承認欲求が強い
  10. 八方美人で人間関係に波風をたてたくない
  11. 自分の意見がなく、すべてを人まかせにする
  12. さみしがり屋で不安定な心理状態
  13. マジメでお人よし
  14. バンドワゴン効果

などが騙されやすい人。

多くの人が同じ行動をしていること自体「信用」とみて、自分も同じ行動をとる「バンドワゴン効果」。

不安感があるときなど、日用品を買い占めるような集団心理もみてきましたね。

  • 自己肯定感を高める
  • しっかりと他人の意見に耳を傾ける
  • 自分を客観できること
  • 気弱な性格なら、親や信頼できる人に決定権をゆだねる
  • 心理学を学ぶ

これが騙されないコツです。

社会的な不安があっても、自分自身を見失わずに生きていく参考にしてくださいね。

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