悩みがあるのに、なかなか人に相談しにくい……そういったときも、ありますよね。
今回は人に相談できない人の特徴やその理由、具体的な相談方法を徹底解説。相手に弱みをみせると、信頼度がアップするかも! 悩みとの「意外な向き合いかた」もご紹介します。
人に相談できない誰にも相談できない人が52.4%も
2018年におこなわれた調査によると、なんらかの悩みがある人のなかで「友人や家族にも相談できない悩み」を抱えている人は52.4%
実に半数ほどの人が、さまざまな「相談できない悩み」をもっているのです。借金やパワハラなどの深刻な悩みでさえも、相談できないという人もいます。
悩みの重さは人それぞれですが、重くても軽くても悩みは悩み。
「自分だけが相談できない……」「こんな小さな悩みで……」と恥じることはありません。
出典:PRTIMES
相談できない7つの理由
人に相談できない悩みをもつ人には、自身のなさや周りの間違った認識、過去のトラウマも影響している傾向が強くみられます。
- うまく伝える自信がない
- どうせなにも変わらないとあきらめている
- 無駄なプライドが邪魔をする
- 「いつも元気で悩みもないでしょ」といわれる
- 相手が迷惑じゃないかと考えてしまう
- 人に相談されることが多い
- 相談して裏切られた体験がある
1. うまく伝える自信がない
「悩んでいるといっても漠然としていて、うまく伝えられないかも……」と自信をもてない人もいるかもしれません。
伝わらなかったときを考えると、怖くてなかなか一歩を踏み出せませんよね。しかし相談にのってくれる人は、意外と簡潔さを気にしていません。
たとえ上手に伝わらなくても、あなたなりの言葉で「伝えたい」という気持ちをこめれば、うまくくみ取ってくれることでしょう。
相手がわからなかったところも、少しずつ補足説明をしていけば、最終的に「伝えたい形」になれます。
まずは気にしないで、少しずつ相手に打ち明けていきましょう。
2. どうせなにも変わらないとあきらめている
「相談したところで、今の問題はどうしようもない……」とあきらめてしまう気持ちが、言い出しにくさにつながっていることもあります。
ものごとが行き詰まりすぎると、どうしてもあきらめてしまいがちですよね。しかしそういったときこそ、いったんは相談を考えてみましょう。
「気休めにしかならないのでは」と思うかもしれませんが、その気休めこそが大事なのです。
誰かに頼り気を休めることによって少し気が楽になり、今までみえなかった活路が出てくるかもしれません。
また自分をみつめなおす機会にもなり、冷静に状況を整理するための機会にもなります。
無理に相談することはありませんが、こうしたメリットも数多くあることはぜひ知っておきましょう。
3. 無駄なプライドが邪魔をする
「人に弱みをみせるなんて情けない」「自分が自分を許せない」という人もいるかもしれません。
プライドをもつこと自体はよいことですが、こういったときには裏目に出てしまいますよね。まずは「弱みをみせることは、プライドを捨てることではない」と知りましょう。
相談は自分のために必要なことで、むしろ「自分を適切に管理できる」という誇り高いことでもあります。
決して情けないことでなく、立派なことです。
自分のためにも臆することなく、ぜひ周りを頼ってみてください。
4. 「いつも元気で悩みもないでしょ」といわれる
普段明るく活発な人だと、周りから悩みがないと思われがち。
「自分が相談をしたら、周りのイメージを壊して嫌われるかも……」と思うかもしれません。しかしそんな自分だからこそ、ときに周りに弱みをみせてもよいのです。
いつも元気な人でも、ときには悩み苦しみます。
そのどちらもが、本当の心あり自分自身であるのです。
そんな本当の自分をみせてこそ、周りの人は本当の姿を知れて、深い気持ちで向き合えることでしょう。
もしそれで離れていく人がいれば、その人たちはうわべでしかみていません。
周りの人と心からつき合うため、そして自分自身のため、相談することも考えてみましょう。
5. 相手が迷惑じゃないかと考えてしまう
「自分の相談につき合わせてしまうなんて、迷惑をかけないかな……」と心配な人もかもしれません。
相談することは多少の迷惑になることもありますが、自分の思っている以上にたいへんなことではないのです。
むしろそこまで考えてくれるやさしい気持ちに、相手も気づいて認めてくれるはず。それでも気になってしまう……という人は、ギブ&テイクの精神を心がけましょう。
今回相談という形で貸しを作ったなら、なにかしらの形で返すだけでもよいのです。
相手のことを信じて、なるべく気楽に考えましょう。
6. 人に相談されることが多い
「相談される側に立つことが多いので、頼る側になれない……」という人もいるかもしれません。
自分が頼れる人なだけに、頼りかたがわからないこともありますよね。
そういったときには、今まで相談に乗ってきた信頼できる人へ、思い切って頼ってみましょう。
はじめはうまく頼れないかもしれません。しかし上手でなくても、自分なりに気持ちを表現してみることが大事なのです。
これまで頼ってくれた人は、相談したときの恩を忘れていないはずです。
「今なら借りを返せるぞ」と、より親身になって聞いてくれることでしょう。
また「この人もたくさん悩んでいるんだ」と親近感を覚え、より親密な関係になれるかもしれません。
ぜひとも遠慮をせずに、思い切って相談してみましょう。
7. 相談して裏切られた体験がある
過去の経験で、「相談をしてみたのに裏切られてしまった……」という人もいることでしょう。
そういった場合には、無理に相談をすることはありません。
傷ついた心に鞭を打とうとせず、自分の気持ちを一番大切にしてください。しかしできることならひとりで抱えず、誰か・どこかに打ち明けるとよいでしょう。
友達や家族などにあてがない場合は、電話相談などの相談機関に頼るのもひとつの手です。
相談できないときの対処法8つ
人に相談できないと悩んでしまったときには、まず「なにか行動をしてみる」ことが大切。
自分と向き合い、状況を冷静にみつめなおす機会をもちましょう。
- 悩みを整理するために紙に書きだす
- 他人を活用する(自治体やNPO団体、電話占いなどに相談)
- 警戒せずに人を信用してみる
- 相談される人も信頼されているとうれしく思っている
- 人の意見も受け入れる気持ちをもつ
- 小さな達成感で自分に自信をもつ
- 自分で解決するという強い気持ちをもつ
- 女性は解決策より、人に話して共感してもらうのが重要と知る
1. 悩みを整理するために紙に書き出す
人に相談をする前に、まず一度悩みを紙に書き出すことも重要です。
ノートやメモ、メモ帳アプリなど自由に書けるものにならなんでもオーケー。とにかく考えを書きとめることで、自分の考えを整理していきましょう。このとき書くことは、抽象的なことからはじめてもかまいません。
思いついたことをひたすら書くのもよいでしょう。また自分への問いかけを書き、それに答えていく形で書くこともおすすめです。
自分の考えを少しずつまとめていき、具体的な形にできれば理想的。
形にならなくても、ここで書いたことをヒントに自分をみつめなおしてみましょう。
2. 他人を活用する(自治体やNPO団体、電話占いなどに相談)
困ったときには信頼できる身近な人や、専門機関に相談するのがおすすめ。
「他人を活用する」というと少しえらそうに感じるかもしれませんが、ここでいう活用は「頼ってみること」です。
身近な人だけでなく自治体やNPO法人、電話相談窓口などのさまざまなサービスもあります。
とくに専門家からの意見は、なかなか得られない発見があるかもしれません。
より自分の安心できる人や機関に、相談してみるとよいでしょう。
3. 警戒せずに人を信用してみる
なかなか難しいことかもしれませんが、まず人を信用してみることはたいへん重要なことです。
相談をするためなら仕方ない……と、無理に信用する必要はありません。
「この人なら」という人がいればでよいのです。
心から信頼すれば、相手からも信頼されるうえに自分も相談しやすくなります。また相談をきっかけに、友情や愛情も深まるかもしれません。
少しずつ慎重に、選択肢のひとつとして考えてみましょう。
4. 相談される人も信頼されているとうれしく思っている
相談する側としては気づきにくいことですが、相談される人も意外とうれしく思っていることが多いのです。
もしあなたの大切な人が、「あなたになら安心して話せる」といってくれたら、非常にうれしいのではないでしょうか?
このように人に頼られることは、相手にとっても心が満たされることなのです。
相手を信頼して、安心して頼ってみましょう。
5. 人の意見も受け入れる気持ちをもつ
現状の悩みを解決するには、まず人の意見も受け入れる姿勢を忘れないようにしましょう。
いざ大きな悩みを抱えてしまうと、ついつい人の意見を聞き入れにくくなってしまいがちです。
そういったときも慌てず、「人の意見を聞こう」と心がけることが大切といえるでしょう。
人に意見を聞いたとしても、その答えが必ずしも正しいとは限りません。
そのため鵜呑みにはせず、冷静に意見を分析することも大切です。
自分ではみつけられなかった観点や新たな発見があるかもしれないので、まずは広い視野をもちましょう。
6. 小さな達成感で自分に自信をもつ
相談できず行き詰まっているときには、あえて別のことに目を向けることもよいでしょう。
掃除や洗濯・棚の整理など、日常のなかにあるちょっとした「達成」をしてみるのです。
そして成し遂げた自分を、いつもより多く、大げさなくらいにほめてあげましょう。
なにかを成し遂げてスッキリすれば、少しずつ自信がわいてくるはず。その自信を原動力に、新しい行動や発見を見出していくのです。
また気分転換にもなるので、自然と冷静な気持ちにもなれるでしょう。
7. 自分で解決するという強い気持ちをもつ
人に相談せずとも、「自分の力だけで解決しよう」と堅い決意をもつこともよいでしょう。
どうしても人に相談したくない、できないという場合もありますよね。
そういった場合には決意をもって立ち向かえば、きっと乗り越えられることでしょう。ただし多くの努力や時間が必要になることも。
自分の力だけを信じるときには、自分のためにも決して無理はしないでください。
8. 女性は解決策より、人に話して共感してもらうのが重要と知る
あくまで傾向の話になりますが、女性は解決策を提示してもらうより共感してもらうほうが気も晴れる場合があります。
相談といっても「どうすればよいのか」を聞くのではなく、「そうだね、たいへんだったね」といってもらうのです。
そうでなく解決策がほしい女性もいますし、共感してほしいだけという男性もいます。ぜひとも一度、「自分はなにを求めているのかな」と自分に問いかけてみましょう。
自分が一番気の楽になれる、やりやすい方法をみつけていくのも重要なことです。
まとめ
今回は人に相談できない人の特徴や対処法をご紹介しました。
自分をみつめなおすことや相談機関に頼ることなど、対処法はさまざまにあります。ぜひとも自分が一番安心できる方法を試してみてください。
以下のポイントをおさらいしておきましょう。
- 人に相談できない人はたくさんいる
- うまく伝えられなくても意外と相手は聞いてくれる
- 状況を整理するためにも行動してみるとよい
- 弱みをみせることはプライドを捨てることではない
- 明るくみられる人だからこそときに弱みをみせてもよい
- 意外と相手は迷惑に感じていない
- 相談されることが多い人もときに相談するとよい
- 裏切られたことがあるときは決して無理をしないで
- 紙に書いて考えを整理するとすっきりする
- 身近な人や相談機関には頼る
- 人を心から信用すれば友情や愛情も深まる
- 相談される人はうれしく満たされる
- 悩んでいるからこそ人の意見は参考にするとよい
- 気分転換で自信をつけていく
- 自分の力で解決するという決意をもつのもよい
- 共感してもらうだけでも救われることもある
ぜひこの記事を参考にして、人に相談できない周りの人や自分自身を助けてあげてください。