嫌いな人を好きになる6つの方法【嫌いな人こそ成長に必要】

嫌いな人を好きになる方法

「あの人が嫌いで嫌いで……」日ごろはおさえこんでいる、あなたの本音。

自分が正しいと信じたいがゆえ、嫌いな人との関係に、神経をすり減らす日々はたいへんツライですよね。

人間は「人が好き嫌い」という心情からのがれることはできません。

この心理に着目したテレビドラマ「嫌いな人を好きになる方法」(テレビ東京・2018)という番組がありましたね。

世にはびこるポンコツ人間を、過去の偉人の言葉になぞらえて分析し、いかに好きになるかという斬新なテーマでした。

今回は、独自に「嫌いな人を好きになる方法」をお伝えしていきます。

人が人を嫌う3つの原因、 苦手な人にはあえて笑顔で接するなど、嫌いな人を好きになる6つの方法も。

嫌いな人が好きになるオススメ本もご紹介しますよ!

嫌いになる3つの原因

あなたが「嫌いだな」と感じる人の特徴を思い浮かべてみてください。

だれもが嫌だと感じるような人もいるでしょう。なかにはあなたの主観で、なんとなくの嫌悪感をいだいてしまう人もいるかもしれません。

ここでは、相手だけではなく、あなたの心理からも起因しているかもしれない「嫌いになる原因」3つをみていきます。

1.嫉妬心

人を嫌う心理のひとつが「嫉妬心」

自尊心をたもつために沸きおこる、副作用ともいうべきもの。だれもが、多かれ少なかれあるのが嫉妬心ですね。

対人関係が「競争」であると考えがちの人は、おのずと嫉妬心が強くなります。

「自分はこんなに努力しているのに、なんであの人はうまくいくのか」。

自分が望んでいる状況に、自分以外の人間が優越していると思い込む心理。

知らず知らずのうちに「嫌味」を相手にぶつけるようになり、あからさまに批判するようになる場合も。

多くの人を敵にまわしやすくなり、互いが「嫌な人」として相手をみるようになってしまいます。

 

2.暴言や暴力を加えてくる

2.暴言や暴力を加えてくる

他人に自分を認めてほしいという承認欲求。欲求が過剰になると、暴言や暴力におよんでくる人がいます。

さまざまな「ハラスメント」といわれる形態の背景にある心理ですね。

攻撃している本人は、自分の行為は「正当」であるとして、エスカレートすることも。自分の影響力を過信しているのです。

あなたのまわりにもいませんか?

他人にとっては迷惑千万であり、嫌われる人となりますね。

気をつけなければならないのは、「共依存」といわれる関係におちいってしまうことも。

他人を攻撃してしまう過剰な欲求に対し、欲求を満たしてあげたいと思う人も少なからず存在します。

たとえば、夫婦関係におけるドメスティックバイオレンス(DV)。根底にある心理は「共依存」となります。当事者は、互いの存在なしには生きるすべがないと信じてしまうのです。

 

3.生理的にあわない

嫌いになる対象が「生理的にあわない」人となるのは、「嫌い」と思う人の主観・感覚です。

人間が生きるために必要な自然の摂理であるがゆえ、避けられない部分でもありますね。

人は生命を維持するのに、食物の「腐ったにおい」は避ける本能ともいうべき感覚がそなわっています。

「生理的にムリ」となるケースは、本能がよびさまされるときともいえます。

  • 身体的嫌悪(つば、汗、においなどの不潔感 など)
  • 性的嫌悪(性的な目をむける相手・動物的 など)
  • 道徳的嫌悪(倫理観、言葉づかい など)

が重なったときに「生理的にムリ」となるのです。

 

嫌いな人を好きになる6つの方法

嫌いな人を好きになる方法

「相手を嫌う」ということは、おのずと態度としてあらわれ、相手に伝わります。

自分の心を映す鏡のように、嫌いな相手があらわれるのです。

これからご紹介する「嫌いな人を好きになる」とは、つきつめれば「自分を好きになる」という裏表であるといえるかもしれません。

嫌いな人を好きになる6つの方法をみていきましょう。

1.まず、なぜ嫌いなのか客観的に考える

特定の人を嫌う感情。まずは自分自身の嫌っている思考を客観的に分析してみます。

ただし他人を嫌う感情とは、同時に「自分が正しい」という前提をもつため、完全に自分を客観視することは意外と困難です。

自己の正当性が「思い込み」である場合も多いため、自己矛盾に苦しむことも。

きちんと人間関係を評価できる第三者に介入してもらいましょう。あなたへも厳しい意見がいえる人。一度、あなたの気持ちもフラットにしなければなりません。

率直な意見を求めてみることが、嫌いな人に対する視点を変えるキッカケとなります。

「自己中心的な人」は「正直な性格の人」。「消極的で意見しない人」は「思慮深い人」など、長所と短所とは、表裏一体であることをみなさんも実感していることでしょう。

「なぜこの人を嫌うのか」という分析は、自身の心理や思考のパターンを自覚することにほかなりません。

嫌いな人が嫌いじゃなくなるという感覚が、あなたの生活を大きく変えます。

 

2.相手をまず認める

嫌いな相手でも、意識して視線は向けることです。

嫌いな相手を無視する。意図して相手を認めない思考にメリットはなく、むしろマイナスに作用して心が疲弊します。

職場環境において、状況しだいでは嫌っている人と会話しなければならないこともあるでしょう。そんなときは、嫌っている相手の「名前」を、意識して会話に盛り込んでみましょう。

少なくとも相手は「存在を認められている」と自然に認識します。悪い気はしませんよね。どんな相手にもよい印象を与えるコツ。

嫌っている相手の意識が変わり、いままで、あなたが気づかなかった一面をみせる可能性もあるのです。

 

3.相手のよいところを探す

まず自分自身が余裕をもつことです。相手のネガティブな面ばかりに目がいくようであれば、いちどひと呼吸をおいて心を落ち着けましょう。

人は通常、無意識に「人の悪いところ」を探す心理がはたらきます。「人のよいところ」を意識してみるには、あなたの心がフラットであることも大切。

心の平静が、「負の感情」の連鎖をストップさせるのです。

人に対する「ダメ出し」ではなく、「よい出し」が、あなたの心の健康につながります。

 

4.目が合えば笑顔や会釈をする

4.目が合えば笑顔や会釈をする

人に向けた笑顔や会釈は、自分のメンタルを良好にたもつと考えましょう。

嫌いな人との接触。あいさつ程度はできても、笑顔をおくることには少し抵抗がありますよね。

緊張の場面。アイコンタクトや会釈をしたら、少しでも口角をあげてみます。相手がどう思うかは考えず、ひとまず「ニコッ」としてみるのです。

相手に「こびる」のとは別に、自身に心の余裕がうまれることを実感するようになります。

感情によらず、顔の口角をあげるだけで、あなたの意識が、心の動きを適切に制御しはじめます。さらに、笑顔がもたらす免疫効果にはさまざまな実証も。人間関係を好転させる秘訣でもあるのです。

笑顔とは、自分の心を良好にたもつサプリメント。ぜひお試しを。

 

5.意地をはらずプライドをなくしてみる

優越感や他者からの賞賛に価値をおくプライドの高い人ほど、人を「嫌う」感情が強くなります。人を嫌う尺度とは、自分だけの価値感によるところが大きいと認識すべきです。

人に求める、あなたの価値観が高いほど、あなた自身が苦しみます。あなたが思うように人は変わりません。

嫌いな人に対しては、プライドや価値の基準をいったんはずして会ってみると楽になります。意地をはらずに、あなたが変わることです。

「大嫌い」と思っていた人が、違う人にみえてきますよ。

 

6.小さなことでも行動してみる

嫌いな人との関係を発展的に崩してみましょう。少しの行動からはじめます。

嫌いな人との人間関係は、バランスの悪い状態のまま固定化しがちです。「自分から相手を好きになる」とは、いちど悪いバランスを崩すキッカケとなります。

具体的な行動としては、嫌いな相手に「感謝する」してみることです。

そんなのできません! となりますね。ハードルは高いかもしれません。だからこそ、固定化した悪い人間関係をつき崩す大きな力となるのです。

あえて接触をふやし、「○○さん、ありがとう」といってみる。あなたの人生が大きく変わる一瞬となります。

 

嫌いな人こそ成長に必要な人

嫌いな人こそ成長に必要な人

あらゆる葛藤を経験するのが人の成長。

あなたが嫌う人とは、あなたが嫌うような行動、言葉、表情をみせる人。

あなたにとって嫌う存在であるのと同時に、あなたが成長するために必要な人ととらえるべきです。

なかには成長の糧とならない、悪意だけの人もいるかもしれません。そんな人を見きわめることもあなたの成長なのです。

「なぜこの人を嫌っているのか」をつきつめて考えると、実は、「あなた自身の課題」がみえてくることもあります。

自分にとって都合の悪い真実。自分を抑え込んでいる人ほど、「負の感情」を他人に移し込んでしまうことがあります。

自分で処理できない「感情」や「欲求」など、他人に置き換えてしまうことで、自分の精神を安定させる心の動きです。

心理学的には「投影」とよばれる状態。

なにかを欲している強い価値観。あなたが欲しているものを、すぐに手にできない場合、すでに手にしている人に強い嫌悪をいだくことがあります。

高圧的な親のもと、上下の関係で育った子は、のちに就労先で出会う上司に威圧感をもち、嫌悪してしまうことも。

嫌いな人に感じている嫌悪感の正体は「投影」である可能性があるのです。

ゆがんだ価値観、潜在意識の「汚れ」ともいうべき心理に気づき、受け入れること。嫌いな人を克服することとは、自分を受け入れ肯定する、過去を清算することにつながるのがわかりますね。

嫌いな人つうじて、自分が成長するのです。

 

嫌いな人を好きになるオススメ本

嫌いな人を好きになるためには、むしろ「あなたが変わる」ということをお伝えしてきました。なかなか理解がむずかしい点もあるかもしれません。

そのための参考になる書籍をここではご紹介いたします。かならずやヒントが得られるはずです。

1.嫌われる勇気 / 岸見一郎・古賀史健

アルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」をわかりやすくまとめた大ベストセラーですね。

対人関係を苦しいものにしてしまうのは「承認欲求」にあるとし、まずは「承認欲求」を手放すこととしています。

自分の課題と、他人の課題を明確にわけて、他人の課題には決してふみ込まない。

嫌いな人とつきあうヒントとなるのが「課題の分離」。他人が自分の課題に干渉することには、しっかりと拒否すべきこと。さらに、他人の課題を自分が背負う必要はないことです。

人を嫌いになる心理を理解し、整理できる本としてはオススメの一冊です。

マンガ版もあるので読みすすめやすいものを選んでください。

2.他人を攻撃せずにはいられない人 / 片田珠美

社会に存在する「他人を攻撃せずにはいられない人」の心理を、精神科医の著者が端的にまとめた本です。

ハラスメントとして被害をうける可能性がある人物には、徹底してかかわらないようにするという対処法をすすめています。

嫌いな人を好きになるという内容ではありません。一方的に攻撃してくる人の心理を理解するには、わかりやすい一冊です。

図解版もあります。

3.富と成功をもたらす7つの法則 / ディーパック・チョプラ

心と身体の医学博士である著者の代表的な著書です。人生における示唆に富んだ内容は、多くのセレブからの支持をあつめ、実践されています。

瞑想の実践など、スピリチュアルの要素も大きい内容。一方で、日々の生活で心得ておくべき具体的実践は、人間関係の改善にも大いに役に立ちます。

嫌いな人でも、相手のしあわせを願い、自分が求めるものを相手に「与える」ということ。大きな愛情が人の好き嫌いを超越する。人生の成功法則が満載の一冊。

マンガ版もあります。

まとめ

人を嫌う原因としては、嫉妬心や暴力にむすびつく共依存、人間としての生理との関連をみてきましたね。

あなた自身が余裕をもち、自分を分析する、プライドを捨てることが、嫌いな人を好きになる方法。

そのためには、意図的に嫌いな相手と接し、視線をおくる・笑顔をつくる・感謝するなどが関係をよくするコツ。参考となる書籍もご紹介いたしました。

今日からできることをはじめてください。30日もしたら何かしら変化が訪れるでしょう。

あなたの「気づき」に少しでもなればうれしいです!

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