職場にひとりは、仕事ができない人っていますよね。
あなたはイライラしたり、うんざりしたり、仕事ができない人にやさしくできない自分を嫌いになることもあるかもしれません。
今回は、仕事ができない人にやさしくできない・イライラしてしまう心理を解説。また、仕事ができない上司や先輩、同僚や部下への接しかたについても紹介します。
イライラしてしまう深層心理がわかれば、あなた自身のストレスを軽減できますよ。
仕事ができない人にやさしくできない5つの心理
仕事ができない人にやさしくできない1番の理由は、「◯◯であるべき」というマジメさ(信念)が強すぎる可能性があります。
あなたの価値観に合う思い通りの結果にならないと、仕事ができない人にやさしくできないです。もちろん、まわりの同僚も仕事ができない人に対して同意見なら、あなたの問題ではなく仕事ができない人。または採用した会社に問題があります。
では、マジメさ・信念について、もう少し分解して考えてみましょう。
- 期待のしすぎ
- 相手からの見返りを求めている
- 今までの価値観や常識が否定された
- 自分でなんでもできてしまう
- 目標は完璧に達成するものと考えている
1.期待のしすぎ
期待値が高いほど、結果が出ないときの落胆は大きいです。期待のしすぎは、イライラしたりやさしくできなかったりします。
仕事ができない人にやさしくできないあなたは、おそらく仕事を教える立場にいるのでしょう。
そして仕事の指導方法は、ていねいでわかりやすさを徹底していると思います。
「ここまで教えたら、あとは実践するだけ。」どれだけの結果を残してくれるか楽しみにもなるでしょう。しかし、期待した結果を予想より低かった場合、仕事ができない人にやさしくできないのは当然です。
2.相手からの見返りを求めている
相手からの見返りを求めても、成長曲線には個人差があるので、やさしくできない理由になります。
仕事ができない相手も働いているので、仕事の成果を期待します。
指導した時間や手伝った時間だけ、相手から見返りを求めるのは当然です。
世の中はギブアンドテイクがほとんど。しかし、あなたがギブばかりしてテイクが相手からなければやさしくできなくなるでしょう。
3.今までの価値観や常識が否定された
あなたは自分価値観や常識として、仕事中はスマホも見ずにがんばっているでしょう。しかし仕事のできない人は、「働いているふり」が上手でサボっている場合も。
社会人として信じられない……。サボっているのにバレないなんて。
あなたの価値観や一般常識の通じない相手にはやさしくできないです。しかも気にしないようにすればするほど、気になる性格の人が多いです。
4.自分でなんでもできてしまう
仕事ができない人にやさしくできない人は、自分自身にも厳しい人が多いです。そして、自分でなんでもできてしまうタイプなので、仕事量も増えがち。
だから仕事ができない人に仕事を頼んでも遅かったり、間違いが多かったりするとイライラして結局、「自分でやるほうが早い」となってしまいます。
5.目標は完璧に達成するものと考えている
期日までに仕事を達成する。当然ですよね。しかもミスのない完璧な状態で納品したい。しかし、仕事ができない人はミスが多かったり、期日を守れなかったりします。
このような雑な仕事を目の当たりにすると、やさしくできなくなるでしょう。
仕事ができない人に共通する5つの特徴
仕事ができない人は、仕事ができないのにできると思っている人が多いです。だからやさしくできないことになります。
さらにこまかく、5つに分類してみました。
- 自己完結型
- 逆算して結果や目標を設定できない
- 優先順位が不明
- 不十分なスケジュール管理
- 自分で考えて行動できない
1.自己完結型
仕事ができない人は、自己流でなんでもやってしまう傾向があります。
先輩や上司の成功事例を聞いてはいるものの、ほとんどスルーして仕事をすすめます。
仕事ができない人ほどプライドが高く、「直感を信じる」と根拠のない自信まである人も。自己完結型は、人の意見に耳を貸さないので失敗しても検証しません。
自己完結型の人間をみていると、仕事ができない人にやさしくできないのも当然と思えますね。
2.逆算して結果や目標を設定できない
目標設定からの逆算ができれば、納期を守ったりトラブル回避もできたりしますが、仕事ができない人は逆算が苦手です。
自己完結型でもお伝えしましたが、仕事ができない人は直感タイプ。目標設定やKPI(Key Performance Indicatr:重要業績評価指標)を考えません。
今まで、運よくそのときの雰囲気で仕事をこなせてきたので、今さら仕事のスタイルを変えることもむずかしくなっています。
3.優先順位が不明
仕事ができない人は逆算が苦手で、仕事の優先順位がわかりません。
偶然うまくいくこともあるかもしれませんが、途中で作業が止まることも。目の前の仕事だけをどんどんやってしまうのが、仕事ができない人の特徴です。
仕事ができない人は、「マルチタスクができる」というかもしれません。しかし、マルチタスクというと聞こえはよいのですが、優先順位を考えておらず、仕事が一気に重なっているだけがほとんどでしょう。
4.不十分なスケジュール管理
仕事ができない人は、スケジュール管理が苦手。
仕事の優先順位がわからないので、後まわしでもよいメールチェックをしたり、プレゼン資料の装飾にこってみたりします。
スケジュール管理が不十分で生産性の低さが目立ち、仕事ができない人と思われがち。本人は一生懸命やっているかもしれませんが、非効率な仕事のすすめかたが周りをイライラさせる原因になります。
5.自分で考えて行動できない
新人だったころは、指定されたことをこなすだけなので問題はありません。しかし、ひとり立ちしたあとは大変です。
仕事ができない人は、考えて行動していません。さらに自己完結型だと違ったやりかたで仕事をやろうとするので周りに迷惑がかかります。
いよいよ大変になって周りに泣きついてきても、仕事ができない人にやさしくできないのは当然ですね。
仕事ができない人に共通する口ぐせ6選
- 今は◯◯、だから
- もう少し慣れたら
- あの人は◯◯だから
- 今さらやっても
- どうせ無理
- ちょうど今やろうと
1.今は◯◯、だから
- 今は時間がない、だから
- 今やることが多くて忙しい、だから
- 今手が離せない、だから
共通して、「だから無理。」となります。
仕事ができる人なら「今は時間がない、だから明日の朝イチでいいかな?」と、具体的なアポイントを指定してきます。
2.もう少し慣れたら
「もう少し慣れたらやってみます。」
向上心がないのか、リスクを負いたくないのかわかりませんが、チャレンジを嫌いネガティブ思考になっています。
3.あの人は◯◯だから
出世した人の努力や苦労も考えず、「もともとあいつは上司に気に入られていた。」と、ねたみに近い言葉使です。
また、「あの人は◯◯だからできる。」など自分にはできない理由・正当化するときに使います。
4.今さらやっても
- 今さらやってももう遅い。
- 今さらやってもかなうはずがない。
チャンスがあるかもしれませんが、仕事ができない人はやらない言い訳が多いです。
周りがサポートしようとしても、本人のやる気がないのでやさしくできません。
5.どうせ無理
日本人は、自己肯定感が低いです。
内閣府が発表した令和3年版子供・若者白書によると、
今の自分が好きとこたえた若者が46.5%です。平成16度に比べるとやや上昇していますが、それでも半分以下です。
自己肯定感が低いまま社会人になったので、やる気がないのも当然なのかも。自己肯定感の低さが、「どうせ無理」と口ぐせになってしまう原因かもしれません。
6.ちょうど今やろうと
『ドラえもん』に出てくるのび太くんのようです。「宿題をちょうど今やろうと」仕事ができない人は、小さいときから何も変わっていないのかもしれません。
「ちょうど今やろうと」という人は、ほとんどやろうと思っていません。
スケジュール管理が苦手で、人から言われてはじめて行動します。
仕事できない人にやさしくできないときの対処法
- 仕事ができない人という前提で対応する
- 相手の相談にはゆっくり聞いてあげる
- 強みを伸ばすことができる仕事をお願いする
- 質問されるまであなたからアドバイスしない
1.仕事ができない人という前提で対応する
「できなくてもしかたない」というスタンスで最初から接すれば、イライラは半減するでしょう。
ていねいに教えたり、アドバイスしたりしても、仕事ができない人が急に働けるようにはなりません。
期待をするから裏切られ、イライラしたり、やさしくできなかったりします。
2.相手の相談にはゆっくり聞いてあげる
仕事ができない人は、今何をすればいいかもわからない人が多いです。しかし、相談してくるのは進歩の証。
落ち着いた環境を作って、相談に乗ってあげてください。そうすれば、あなたも他の案件で焦らず落ち着いた心で相談に乗れます。
3.強みを伸ばすことができる仕事をお願いする
短所を今からなくすのは不可能でしょう。長所を伸ばすことに重点を置いて、成功体験を増やしてあげましょう。
- 細かい作業なら仕事が早い
- 誰とでも仲良くなれるタイプなら営業に連れて行く
仕事ができない人は、向いていない仕事をしているからかもしれません。相談に乗ってあげて、得意分野を聞き出せば一気に伸びる可能性があります。
4.質問されるまであなたからアドバイスしない
新人ならアドバイスや指導は必要です。しかしある程度慣れてきたら、何でもかんでもアドバイスするのは本人のためになりません。
質問されるまで見守りましょう。「もしかしたら、怒られるかもしれない。」と思って質問してこないこともあります。
休憩中などの雑談でコミュニケーションはとっておく必要があります。また、質問のしかたがわからない可能性もあります。この場合、業務自体が向いていないかもしれません。
上司・先輩・同僚・部下別、仕事ができない人の対応方法
仕事ができない人上司
仕事ができない上司でも許可や承認が必要です。仕事ができないことを注意もできません。仕事ができない上司はそのままスルーするのがベター。
許可や承認をもらうときは、プレゼンや計画などしっかり作り込んでおきましょう。仕事の成果が上がれば、上司はあなたに何も言いません。
お飾りだけの上司は、いつかいなくなることもあるでしょう。
仕事のできない先輩
たった数年の違いだけで、偉そうな先輩はイライラする相手。
仕事で結果を残して、出世するのが1番でしょう。先輩なのでやさしく接する立場ではありません。しかし、あなたの仕事のやりかたに口出ししてくるかもしれません。
仕事のやりかたで衝突することもあるでしょう。あなたの得意分野でどんどん成果を出していくと、仕事ができない先輩も口出ししてこなくなります。
仕事のできない同僚
仕事のできない同僚には申し訳ないのですが、引き立て役として近くにいてもらいましょう。
仕事のできない同僚にやさしくできない。イライラするなら、比較対象の相手と考えてみませんか?
あなたの仕事の成果がより際立ちます。
仕事のできない状況は、周りも気がつくでしょう。無理に上司や先輩に直訴しても関係性が悪くなるだけ。
仕事のできない部下
前述した「仕事できない人にやさしくできないときの対処法」は、ほとんどの場合、部下に該当します。
仕事のできない部下には、長所を伸ばすようにしてあげてください。うまくコントロールしてあげるのが上司であるあなたの仕事。
イライラしても何もはじまりません。
長所を活かせる仕事なのに、やる気を起こさない部下は会社自体に不向きだと思ってよいでしょう。
仕事のできない人にやさしくできないときのまとめ
仕事ができない人は、仕事ができないのにできると思っている人が多いです。だからやさしくできない・イライラすることになります。
自覚している仕事ができない人は、すでに転職しているか、もっとあなたに相談しているでしょう。
あなたの接しかたを変えるのが1番です。
- 仕事ができない同僚なら引き立て役になってもらう。
- 仕事ができない部下なら長所を伸ばす仕事をまかせてみる。
あなたがストレスを感じながら働く必要はありません。しかし、あなたの評価も下がる状況なら転職も視野に入れるのもよいでしょう。
あなたの活躍できる環境は、もっとほかにあるかもしれませんよ。