職場や私生活で身を置いている環境のなかで、ちいさなことでも嫉妬してしまうときってありますよね。
同性の相手をつい意識してしまうあまり、男女関係や容姿、能力などを自分と比較して四六時中それにとらわれてしまうこともあるのではないでしょうか。
とくに女性に多いのですが、罪のない相手に敵対心を抱えてしまううえ、他人をうらやんでばかりの自分にも嫌気がさしますよね。
嫉妬する気持ちは本当にやっかいなものです。
今回は、とくに同性に対しての嫉妬しない方法や、原因などをご紹介します。
同性に嫉妬しない方法
まずは嫉妬心から遠ざかる方法を知りましょう。大切なのは同性を意識しすぎている自分に気づき、客観視することです。
冷静になれば嫉妬の原因や、本当は自分がなにを思っているのかもわかってきますよ。
1.自分は自分、人は人と気づく
あなたはいま、誰かのすぐれた部分に注目して嫉妬を覚えているのでしょう。
自分よりも優秀、容姿がきれい、男性から人気がある……と目につくことはいろいろありますよね。しかし、自分よりもある一部がすぐれている人がいるからといって、あなたの価値がさがるわけではありません。
人は人、あなたにはあなただけのよいところがあり、必ず誰かに必要とされています。そのことを見失わないようにしてください。
2.自分磨きに日々挑戦し自信をつける
他人のことに敏感になってしまう原因のひとつに、自分に自信がないことがあげられます。
対象が自分の持っていないものを持っているからこそ、嫉妬心は生まれるのです。
それを跳ねのけられるように、自分が手に入れたいもののために努力してください。まずは行動することが大切。行動できる自分になることから、自信を育てていきましょう。
3.自分に課された試練だと考える
嫉妬心にとらわれて苦しい現状を、成長のチャンスだととらえましょう。
嫌気がさして目をそらしたくなることもあるでしょうが、きちんと問題と向き合ってこそそれを乗りこえられるようになります。
4.無駄なことを考えないようにスケジュールを埋める
暇はネガティブの種であり、あえて自分を傷つけるようなことを考えがちになります。
焦燥感をかき立てて、行動する理由づくりを無意識におこなってしまうのです。
充実した生活のなかでは、自分が必要とされていると感じ、他人に対する嫉妬心は軽くなってきます。仕事でも遊びでも、スケジュールを埋めてひとりで「ぼーっ」とする時間をへらしましょう。
5.価値観を変えていく
人がコントロールできるのは自分自身だけであり、悩みごとから完全に開放されるには自分の感じかた、つまり価値観を変えるほかありません。
嫉妬や心の動きに関する本を読んだりあなたの親しい友人、尊敬する人などから話を聞いたりして、さまざまな考えかたを学ぶことからはじめてみましょう。
非常に時間がかかるうえ簡単ではありませんが、もっとも根本的解決につながることです。
6.笑顔で過ごす
自分の嫉妬深さを欠点としてみつめることも大切ですが、それが原因で病んでしまっては元も子もありません。
暗い気持ちを吹き飛ばすつもりで、普段から明るく振る舞うことを意識しましょう。心は行動にともなって変化してきます。
7.相手よりさらにすごい人をみつける
特定の対象に執着するように嫉妬してしまう人は、相手よりも能力が高い人間を探しましょう。
視野を広くすればすごい人はこの世に数えきれないほど存在します。そのことを実感すれば、ひとりの相手に嫉妬してそのことにとらわれている事実が小さく見えてくるでしょう。
8.積もった感情を吐き出す術をみつける
他人に嫉妬しない自分を目指すと同時に、そこから生まれるストレスとうまくつき合っていけるようになりましょう。
相手を排除しようとしたり、いじめの標的にしたりしてスッキリしようとしてはいけません。
悪口にならないよう、素直な気持ちで友人に相談したり、趣味に集中してみたりと方法はいろいろあるでしょう。
思いつくものを試して、負の感情から解放される時間を手に入れてください。ストレス発散によって心に余裕が生まれれば、嫉妬に振り回される自分を冷静にみつめることができるでしょう。
嫉妬してしまう人に共通する6つの特徴
嫉妬の本当の原因は他人ではなく、自分自身のなかにあります。いま現在あなたが嫉妬の対象としている人がいなくなったとしても、あなたの内面が成長しないままではまた別の人に嫉妬しはじめるでしょう。
次にご紹介する「嫉妬する人の特徴」に当てはまるものがあれば、それが嫉妬心を引き起こす元凶です。
自覚して客観視できるようになるだけでも嫉妬心から離れることにつながってくるので、ありのままの自分をみつめ直してみてください。
1.いつでもマウンティングしようとする
常に自分のすごさを周囲に誇示して上に立ちたがる人は、同性との容姿、能力、立場などの差を意識するあまり嫉妬しがちです。
無意識のうちにマウンティングをしてしまう人がいますが、つい人に対抗するようなことを言っていないか自分の言動を振り返ってみましょう。
2.妄想しやすい
まだ起こっていないことをあれこれと考えて悩んでしまうネガティブな妄想癖のある人は、なんでもないことでもどんどんと悪い方向に連想していき、最終的に見当違いな敵対心を燃やしてしまうことがあります。
たとえば男友達や彼氏が自分以外の女性の容姿をほめたとき、「自分と比較している」と思いこんでほめられただけの女性に嫉妬してしまった……なんて経験はありませんか?
このような人はなにかの誤解からトラブルに発展しがちであり、本を正せば自分の言いたいことを素直に口に出せないのが原因である場合が多いです。
モヤっとすることを言われたり、納得できないことがあったりすれば、勇気を出して相手に伝えてみましょう。悪意や皮肉だと感じていた言葉のとらえかたが変わってくるでしょう。
3.感情的になりやすい
理性的に行動できない人は、他人への許容範囲がせまくなにがあっても過敏に反応しがちであり、嫉妬心もそのなかのひとつです。注目を浴びたり成功したりしている人をみて「なによ!」と思ってしまうわけですね。
感情に振り回されて得になることはないので、周囲に対して適度に無関心になることが精神衛生上大切です。
4.負けず嫌い
なにかと他人に張り合おうとする人は、その強い競争心に自分自身がふり回されてしまうことがあります。
努力の方向を間違えなければ自分を高めることにつながるので、負の感情に支配されないように注意しましょう。
5.見栄を張る
見栄を張って人の気を引きたがる人は、周りの注目を集めるような人間に嫉妬しがちです。
これに当てはまる人は自分自身でわかっているかもしれませんが、ちいさな嘘をついたり、話を盛ったりするのはたいてい、素の自分に自信がないことのあらわれです。
見栄でバリアを張るのではなく自信をつけることを目指せば、嫉妬だけではなくむりに背伸びしてしまうしんどさからも解放されますよ。
6.失うことへの不安がある
自分よりもすぐれた同性の人間がいれば恋人や友人が離れていってしまうのではないかという不安から、特定の相手への敵対心が芽生え心のなかに嫉妬心として居座ることがあります。
身近な人間への独占欲が強い人に多く、先にご紹介した妄想癖のある人と通ずる部分がありますね。
あなたは世界でたったひとりの存在であり、代わりになる人はいません。周囲の人を大切にしていれば、誰かが近づいてきたからといって、自分と親しい人が離れてしまうということはないのです。不安になるあまり人を敵視してしまわないように注意してください。
まとめ
嫉妬心の根幹には、相手が自分の持っていないものを持っていると感じることがあります。
一人ひとり違う人間だからこそ当たり前ではあるのですが、同性を意識しすぎる人はそこから嫉妬がはじまります。
自身を高めるための純粋な競争心の燃料になることもあるので、すこしの嫉妬心なら悪いことではありません。
ただそれにとらわれすぎるせいで苦しんだり、対象を排除しようとしたりしないようにしてください。
自信を持てる自分であることが、嫉妬から解放される生きかたをつくっていきますよ。