傷つきやすい人ほど人を傷つけるのは、「こういった言葉なら、こういう態度なら」人が傷つくのをよくわかっています。そして、傷つけられまいと被害妄想が強く、自己防衛を激しくしがちです。
今回は、傷つきやすい人に多い自己中問題。あなたの周りの面倒くさい人の対処法や、傷つきやすい人が強くなる方法をお伝えします。
傷つきやすい人ほど人を傷つける4つの理由
傷つきやすい人ほど他人を傷つけるのは、傷つくことを知っているから。
傷つけられまいと被害妄想が強く、自己防衛を激しくしがちです。その結果、意図せずとも他人を傷つけてしまう場合があります。
1.相手が傷つく言葉を知っている
傷つきやすい人は、なにより傷つくことを知っている人。
「こういった言葉」なら、「こういう態度」なら、人が傷つくのをよくわかっています。だからこそ、人を傷つけること自体ができる人ともいえるのです。ただ、傷つく言葉は自分自身の弱み。
傷つきやすい人のいう暴言は、自分がそれで傷つく証です。
他人を傷つけるときは、自身のコンプレックスを反映させて攻撃します。
痛みを知るからこそ、他人を痛みつけられる悪循環を産んでしまうでしょう。
2.繊細で相手を気にしている
傷つきやすい人は、相手をこまかく気にしがちです。
相手のちょっとした言動が気になるからこそ、欠点に目がいってしまいます。そして相手を悪く思ったり、相手に傷つけられたと思い込んだりするでしょう。
勘違いや濡れ衣であっても、思い込んでしまうと止まらなくなりがち。相手に傷つけられたと思い込んだうえで、対抗して相手を攻撃するときもあります。
3.自分を守るため
傷つきやすい人は、防衛本能が働きやすいタイプ。
相手に悪口をいわれたら、やり返さないといけないと思いがち。そうしないと、ボロボロにやられてしまう……と、深刻にとらえてしまいます。
トゲトゲしい言動をしている人がいたら、傷つきたくないがためかもしれません。
人を傷つける言葉を、保身方法として利用します。
傷つきやすい人は他人におびえがちなので、攻撃をしてしまうでしょう。まさにやられる前にやってしまえ! という発想です。
4.被害妄想が強く他人は敵と考えてしまう
傷つきやすい人は、自分の殻にこもりとにかく自己防衛をします。
自己防衛をするときに、その傷つける知識を悪い意味で活用させてしまいがち。傷つきやすい人にとっては、ただ自分を守っているだけかもしれません。しかし、実際には過剰防衛となり、他人を傷つける人になってしまうでしょう。
ちょっとしたことだけで、嫌な気持ちになり相手を嫌な人と思ってしまいます。そして他人から攻撃されているように感じ、被害妄想的に……。
無意識かもしれませんが、ある意味ナルシストで自意識過剰といえるでしょう。
傷つきやすい人は自己中なのか?
傷つきやすい人は、正直なところ自己中心的な傾向はあります。
もちろんすべての人が、自己中なわけではありません。ただ、考えかたの偏りに無自覚な人が多いのも特徴で、少々厄介なタイプです。また、自分に思い当たるところがあるなら、今一度反省してみましょう。
周りの人からいつも視線を感じていると思う
傷つきやすい人は、他人から注目されていると感じがち。
承認欲求や他人への不信感など、原因はさまざまです。しかし、どちらにせよ自分は周りからつねにみられていると、感じている証。つまり自分は注目される存在なのだと、心のどこかで思っているでしょう。
無自覚のうちに被害妄想的になって、自己中にみられてしまう場合もあります。
協調性がなく自分の意見が採用されないと負けたと思う
傷つきやすい人は、協調性がなく自分の意見に固執しがち。一見そうにはみえなくても、自身の意見が反映されないと劣等感を覚えやすい傾向です。
本当は自信があり、自分の意見をよく聞いてほしい! その思いが強すぎるために、コミュニケーションがうまくいかない場合もあります。
自己中というより、コミュニケーションが苦手といったほうが、正確かもしれません。
周囲を考えずに自分を守ることしか考えない
承認欲求や被害妄想の強い人は、なにごとにも予防線を張りやすいもの。
とにかく傷つきたくないからと、自分を優先させすぎてしまいます。
結果的に、自己中心的な言動をとってしまうでしょう。
自己防衛をしたうえで話を進めたがるため、面倒くさい人とも思われがちです。
やっぱり傷つきやすい人は面倒くさい
傷つきやすい人は、神経質で被害妄想をしやすいタイプ。
意図したものが伝わっていない、そもそも伝わらないときもしばしばでしょう。
ときにちょっとした一言を深刻に受け止め、トラブルのもとに。うまくコミュニケーションがとれない場合も、あるかもしれません。
向こうもこちらも、思わぬストレスを抱えてしまうでしょう。
傷つきやすい人は、どうしても面倒くさい部分が強いです。
傷つきやすい人が面倒くさいときの対処法5つ
傷つきやすい人とのコミュニケーションが面倒くさい……。
その場合は強引に切り捨てるのでなく、適切な対処法をとるのがおすすめです。
距離感をはかり、冷静に対応しましょう。
向こうもあなたも、嫌な思いをせずおだやかに話を進められますよ。
1.一定の距離をとる
接触回数を減らして、適度な距離をとるのが簡単な方法です。
近すぎると依存されて、遠すぎると被害妄想の対象にされるときも。
遠ざかりすぎは、嫌っている・攻撃している相手として、みなされるかもしれません。
面倒かもしれませんが、様子見をしつつ距離感を学んでいきましょう。
相手のためではなく、今後あなたのためになりますよ。
2.笑顔で対応する
笑顔で対応してもらって、悪い気持ちになる人はいません。
傷つきやすい人でも、被害妄想が過度な人でなければ同様です。
笑顔でそれとなく流していきましょう。ただ、適当な対応をされているとバレると、粘着される可能性はあります。
ある程度の気持ちはこめて、ほどほどに話は聞いてあげてください。
3.相談や意見を聞くときは期限をもうける
相談や意見を求めるときは、即答を求めないのがポイントです。
考える時間を与えて、なおかついつでまでと期限をもうけましょう。
決まりごとをつくると、相手も責任感や覚悟を持てます。
自分のほうも、相手のうやむやさにイライラするときがなくなるでしょう。
双方のためになるため、期限は有効活用してみてください。
4.深呼吸して落ち着く
傷つきやすい人を面倒と感じると、イライラしてカッとなるかもしれません。
そうならないよう、まずは深呼吸して落ち着きましょう。
感情的にならず、自分のイライラをコントロールするのがポイント。強いイライラを感じたら、その場から離れるのも一手です。
ちょっとトイレ、など理由をいってから離席しましょう。
場所を変えて気持ちを落ち着けると、冷静な判断ができるようになります。そのうえで、あらためて向き合ってみましょう。
5.相手に対して期待しない
はじめから相手に期待をしないのもポイントです。
期待しないというと、一見冷たく感じるかもしれません。しかし、そもそもの期待がなければ、相手の態度へ余裕を持てます。
他人と過去は変わらない、あなたがどうこうしてもなかなか変えられません。
無理に相手を変えようとせず、受け入れるのが重要なポイントです。
被害妄想をしてしまうのは悪いことなの?
被害妄想はある意味、「自分は注目される人だ! 」と思っていなければしないもの。もちろんトラウマや過去のできごとがきっかけで、そうとしか思えないかたもいるでしょう。ただ、現状自分のことでいっぱいいっぱいになっているのは、事実としてあります。
心の余裕のあるときに、自己中心的となっていないか振り返ってみるのもポイントです。
つらい経験をへてそうなってしまった人は、後ろ指をさされるべきではありません。
周りの人も「あの人は自己中だから……」と、偏見ばかり持たないようにしましょう。また、あなた自身も悲観しすぎず、自分を責めないであげてください。
冷静な心を持てているときに、強くなる方法を試しつつ、自己分析をしてみましょう。
傷つきやすい人が強くなる5つの方法
自分は傷つきやすく、どうしようもない……と、悲観していませんか?
人は、他人の力では変われなくても、自分の力でなら変われます。
変わりたい気持ちを持っている時点で、あなたは一歩前へ進めるでしょう。
自己暗示や小さな成功などを駆使して、その第一歩を踏み出してみてくださいね。
1.自己暗示
自己暗示はとっつきやすい方法といえます。
自分にポジティブな言葉をかけて、少しずつ気持ちをあげていく手段です。
鏡の自分に向かって、ほめ言葉やプラスの言葉をかけてみましょう。また、具体的な目標を紙に書いてみるのもおすすめです。
毎日自分へエールを送ってあげると、次第に気持ちを上に向けていけるでしょう。
2.他人と比較しない
他人を自分と比較してしまうのは、よくありません。
メンタル的にもダメージを受けやすくなってしまいます。
あなたはあなたしかいません。また、たとえだれかができてあなたができなくても、恥じなくてよいです。
人のできることは、実に十人十色。
まずは今の自分を受け入れてあげてください。
これから強くなれば、いくらでもおつりは返ってきますよ。
3.筋トレをおこなう
肉体が強くなれば、精神も強くなれるもの。
筋肉がつけば、身体が健康になり心の健康にもつながります。
心の健康がプラスになれば、次第に自信がつくもの。とはいえ、急に筋トレといっても、きつく感じてしまうでしょう。
まずは腹筋数回など、ほんの少しずつでもかまいません。
毎日続けられるものを選び、継続していくのが大切です。
体調の悪い日はお休みしてもかまいません。
継続に成功できると、少しずつ自信もついていくでしょう。
4.ひとりで小さな成功体験をする
自分ひとりの手で、小さな成功体験をするのもおすすめ。
早起きができた! 筋トレを続けられた!
ほんのささいなものでもOKです。
成功した事実を、自分でしっかりほめてあげましょう。
他人に頼らず、ひとりでできるプラスの事柄なら、なんでも大丈夫です。
「そんなちょっとしたことなんかでいいの? 」と、思うかもしれません。しかし、ちょっとしたことだからこそ、少しずつ自信をつけていけます。
この成功体験をとおして、自分との向き合いかたを学んでいきましょう。
5.謙虚に学ぶ姿勢をもつ
悲観的な人は、失敗するのを恐れてしまいやすい面も。しかし、失敗は成功のもとともいわれます。
失敗も成功も、すべて経験・学びとして、今後の人生に活かせるものです。
失敗をしても、学びとして受け入れてみましょう。
失敗の理由を冷静に分析したり、客観的に振り返ってみたりしてください。そうすると、人間的に大きく成長できます。
メンタル面も、少しずつ強くなっていくでしょう。
傷つきやすい人ほど人を傷つける理由のまとめ
傷つきやすい人ほど、
- 相手が傷つく言葉を知っている
- 繊細で相手を気にしている
- 自分を守るため
- 被害妄想が強く他人は敵と考えてしまう
これらの深層心理があるために、人を傷つけるとわかりました。
傷つきやすいは自己中と思われがちで、面倒くさいタイプが多いです。
面倒くさいときの対処法として、
- 一定の距離をとる
- 笑顔で対応する
- 相談や意見を聞くときは期限をもうける
- 深呼吸して落ち着く
- 相手に対して期待しない
これらを実践すると、うまく対応できるでしょう。
もし、あなたが傷つきやすいタイプなら、
- 自己暗示
- 他人と比較しない
- 筋トレをおこなう
- ひとりで小さな成功体験をする
- 謙虚に学ぶ姿勢をもつ
この5つを意識するだけで、メンタルを強くできるでしょう。