暗い性格の自分に悩んでいるあなた。そして、悩んでいる友達をなんとか助けたいあなた。
マイナス思考におちいると、なかなか改善する方法もみつからず、仕事をしてもツライばかり。周りの人もはなれてしまう状況はどうしてよいかわかりませんよね。
今回は、「暗い性格」にどうしてなってしまったのか? 自分で暗い性格を直し明るくなる方法、暗い性格を直したい人に他者がかかわるコツをお伝えしていきます。
プラス思考に変わり、少しずつ気持ちがあがっていくのを実感できますよ!
暗い性格 5つの原因
「自分はいまの暗い性格がキライ。いまの性格になりたくてなっているわけではないのですが……」というあなた。
実は、生きていくのに今の性格が楽であるため、「暗い性格」をあなた自身が選んでいるのかもしれません。
暗い性格の原因とはなんでしょうか。
- 自分は「暗い性格」だと思い込んでいる
- 心から離れないような悲しいできごとを経験した
- 幼ないときから周りの人に否定されながら育った
- 学校で嫌なことが重なり、不登校であった
- そもそも人が怖い
性格は生まれつきのものではありません。
どうしようもなくマイナス思考となってしまう人。もともと暗い性格でなかったはず。みずからの生活スタイルに応じて、今の性格を「選択」しているといえるのです。
「暗い性格」という思い込み
あなたは自分の心のなかで「暗い性格のままでいよう」と決心しています。
この親に育てられたから「暗い」……。自分の性格は、育った家庭によって決められたと考えがち。
「暗い性格」だと思い込んでいます。ただし、同じ環境で育った兄弟・姉妹。性格がまったく同じでないことも多いですよね。自分で「暗い」性格を選択していると考えられないでしょうか。
「自分で自分の性格を決める」と考えるなら、暗い性格を変えればいいだけです。でも、性格を変えようとしないあなたがそこにいます。
実は、あなた自身が無意識に「暗い性格」でいることに都合がよく、得をしていると考えているのかもしれません。
みずから「暗い性格」を選択しているといえるのです。
心から離れない悲しい経験
ツライ経験である心的外傷(トラウマ)自体は、それほど大きな苦しむ要因にはなりません。
暗い性格になるのはトラウマが原因なのではなく、そのできごとに本人がさまざまな意味づけをすることに大きな原因があるといえます。
たとえば“就職に失敗した”という事実よりも、あなたの「自分の人生は終わってしまった」「もうどこも雇ってもらえない」といった後づけのマイナス思考が性格を暗くしてしまうのです。
もちろん、精神治療が必要なほどの耐えがたいトラウマも存在します。しかし一般的に苦しむ領域として割合が大きいのは、あなたの「意味づけ」に大きな原因があるといえるのです。
暗い性格か明るい性格か診断
明るい性格・暗い性格とはどういったものでしょうか。いまのあなたに照らしあわせてみてみましょう。
プラス思考(明るい性格)
- 愚痴はあまりいいたくない
- うわさ話や悪口をいう人がキライ
- 落ち込んだときにも、気持ちを切り替えすぐに立ち直る
- 急に予定が変更になっても、その状況を楽しめる
- 自分の思いどおりいかなくても悲観しない
- あきらめずに粘り強くものごとに取り組む
- 人のよい面を見つけられる
- できるだけ自分で決断して行動したい
- 楽しいことを考えると時間を忘れる
- 努力は報われると信じている
マイナス思考(暗い性格)
- 予定どおりに進まないとストレスを感じる
- 新しい環境に飛び込むのは不安でしかたがない
- いつも多くのものを持ち歩く
- 仕事をまかされるとやる気よりもプレッシャーを感じる
- 周囲にいる人の発言をいちいち気にする
- なにごとも完璧にこなさないと落ち着かない
- 未経験のことには常に「心配」が先にたつ
- 他人に褒められても素直に受け止められない
- どんな場面でも自分自身を責めてしまう
- 他人と比較して、自分がいつも劣っていると感じてしまう
明るかった性格が暗い性格になった人へ
人生がうまくいかないことの「言い訳」にあふれ、マイナス思考から離れられない人。
現実には困難がつきまといます。自分には才能がない、なんの取り柄もないという思いがうまれたときに、劣等感にあふれた「暗い性格」になってしまう人もいます。
向上心とはうらはらに、他人と自分を比べて劣等感をもってしまうこともあるでしょう。
たとえば学生時代の不登校にて学歴もなく、就職も思うようにいかず、年収が低いままといって嘆く。
うまくいっていない理由を、過去の生活歴にもとめてしまい「あなたがあなたの性格を暗くしている」ともいえます。
過去と現在の因果関係。意味づけをしているのはあなた自身。そこに固執しているかぎり「暗い性格」のままになるのです。
暗い性格からか明るい性格に直す5つの方法
暗い性格は変えられます。おとなしい性格を変えたい、明るい性格に変えたいというあなた。
「暗い性格」になったのは、あなた自身の選択したことであることはお伝えしてきました。すなわち、あなた自身が「明るい性格」になった自分を思い描き、強く意識することで明るい性格になれるのです。
性格を明るくするために、キッカケとなる行動について5つの方法をお伝えしていきましょう!
1.「明るい」自分の姿をイメージする
将来の「なりたい自分」を具体的にイメージしてみる。
暗い過去と暗い性格の自分を結びつける、そして「明るい」他人と自分とを比較してクヨクヨするのをやめましょう。
今の「暗い」性格の自分と比べてよいのは、あなたがイメージした将来の自分。
そのときに抱く劣等感は誰にでもあるもの。その劣等感をバネにして一つひとつを乗り越えていくのです。すこしでも「明るい」自分に近づく大きな希望になります。
2.小さな目標をたてる
理想の「明るい」自分を意識し、とりくむべき課題をみつけて行動をしてみましょう。課題から目をそむけないことが大切。
ポジティブかつ小さな目標で十分。前向きな言葉をもちいて手帳に書いてみるのもよいでしょう。
- 出会った人には笑顔であいさつをする
- “ありがとう”の言葉を1日10人の人に伝える
- 相手のよいところや成果をひとつみつける
とかでもよいです。
手帳を見直しながら、いまの自分がいる現在地を確認する。その作業を繰り返すことで劣等感が薄れていくのです。
3.軽い運動を毎日おこなう
体を動かすことが、あなた自身の持っている明るい気持ちを引き出します。暗い性格のもととなる、抑うつ感の解消に運動が有効であることはよく知られていますよね。
意図的に体を動かすことで、脳内にて神経細胞が活性化され、感情や気分を安定化させる物質「セロトニン」の分泌をうながすからです。
運動の習慣化によって、いつのまにか「暗い」性格が改善していることを実感するはずです。
4.話かけられたら体を相手にむける
「暗い性格」の人はうつむきがち。まず視線をあげてみる。話しかけられたら、相手のほうにしっかりと体を向けるよう心がけてみましょう。
勇気をもって視線を相手におくる。そして「笑顔」を意識する。
相手は「しっかりと自分とむきあってくれている」という印象から、意識せずともあなたに好感をもちます。
性格が明るいから笑顔になるのではなく、笑顔を意識するから「明るく」なる。
「明るい性格」へ変わるのには、話す言葉だけによりません。むしろ表情や態度で示す印象を、自分なりに「選択」していくだけで変えられるのです。
5.あえて明るい人と交流する
これまで交わることがなかった「明るい性格」の人と、あえてコミュニケーションをとってみましょう。
「陰キャ」と「陽キャ」のようなカテゴリーにとらわれると、自分の性格は変えられません。
「暗い性格」の人は今のままでいることが心地よいと考え、いつまでも変われないのです。
あえて明るい「陽キャ」とかかわってみる。はじめはぎこちなく、少々ツライかもしれませが、しだいにあなたの意識が広がるのを感じるはずです。
実は「陽キャ」の人がかならず幸せかというとそうともいえません。逆にいきすぎた「優越感」に苦しんでいる場合もあるのです。
幅広い人間性を獲得する。これまでの価値観が大きく変わります。
暗い人を明るくする方法
「暗い性格を明るい性格になおしたい」という本人の願望に、あなたが“寄り添う”ことで改善のサポートができます。
「暗い性格をなおす方法」はありますが、あくまで実行するのは本人です。
- 「どうしたら変われるだろうか?」
- 「〇〇さんが手伝ってくれて助かった。ありがとう」
- 「〇〇さんが自分でつかんだ結果だよね」
本人の行動や成果に寄り添い「勇気」をもたらす言葉がけをするのが大切。
本人の才能に目をむけてみましょう。ちょっとした趣味など他人からみた意外性とともに関心を向けてあげる。本人の意識が変わるキッカケになるはずです。
逆に「もう少し笑顔で」「洋服を違うものに変えて」「なぜ、そんなことをしたの?」などのアドバイス。実はあなたのエゴにつながりやすいので注意が必要です。
「明るくなったね」「がんばったね」などのほめ言葉。よいのですが、あくまであなたの主観です。あなたの評価にすぎません。
あなた自身は他人の性格を変えることはできないと考えましょう。
あなたが暗い性格の自分から脱した経験があれば、ぜひ伝えてみる。指示はしないように。そして、行動に移した本人に寄り添ってあげるのです。
まとめ
暗い・おとなしい性格となる原因と診断、自分でなおす方法、改善に他人がかかわるコツをお伝えしてきました。
周りの人、環境があなた暗くしたわけではなく、「暗い性格」はあなた自身が選択したのです。
それゆえ、明るい性格になりたいと願うのであれば、それはまたあなたの意思にて変えられます。
私自身は、以前“うつ”を経験しました。
過大なストレスを感じている当時。まさか“うつ”になる選択を自分自身がしたなどと考えることはありませんでした。しかし、厳しい見方ではありますが「自分が傷つかないような言い訳」が心のなかにあったかどうか。自分のケースにあてはめて考えると、たしかに的をえた部分はあったと思います。
一方、自分の意思で改善できる部分があるのであれば、そこに希望をみいだしたのもたしかです。
いまはツラく苦しい思いをしているあなた。すこしでもあなたの抱えている劣等感が楽になり、暗い性格から少しでも抜け出せればうれしいです!